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30台の弁護士の日記です。会社勤めをした後,法科大学院を経由して,なんとか弁護士になりました。チラシの裏(=ごく私的な備忘用)なので,有益な記事はありませんのであしからず。


by VNTR
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今日の1冊

体調がいまひとつなので、家に籠もって過ごしている日曜日です。そのわりには短答の勉強がちっとも進んでいないのはなぜ(苦笑)。


さて、今日の1冊(まとめて)。

このところ、風間一輝の小説を読み返していたので、新しく読んだ本は少ないのです。

風間一輝は、日本の作家では最も好きで、いちおう全著作をもっています。いちばん少ないものでも10回、多いものはほぼ暗記するくらい読んでいるのだけど、何度読んでもいいと思います。ハードボイルドが好きで、未読の人はぜひ読んでみてください。


以下は新しく読んだ本。

荻原浩 『明日の記憶』 光文社

 突然、若年性アルツハイマー症になった、広告代理店の営業部長が主人公。急激に短期記憶力が減退していく様子がリアルに描かれていて、そこいらのホラー小説よりよっぽど怖い。記憶力の減退は人ごとではないだけに(苦笑)。出たばかりの単行本で、けっこうお勧めだと思います。

 荻原浩は『オロロ畑でつかまえて』(すばる新人賞)が有名ですかね? 私はコメディっぽい『ハードボイルド・エッグ』が好きです。

土屋賢二 『紅茶を注文する方法』 文春文庫

 いつも通り。特にコメントなし。そろそろこの文体にも飽きてきたかなぁ……と思うのだが、読むとそれなりに面白い。結局、このひとのエッセイは全部もっていたりします。

北村鴻 『共犯マジック』 徳間文庫

 「フォーチュンブック」という占いのベストセラー本にかかわってしまった人々を軸とした連作ミステリ。帝銀事件や3億円事件、グリコ・森永事件もからめられている。

川上弘美 『物語が、始まる』 中公文庫

 ちょっと知り合いに頼まれた原稿を書くために、出身大学の図書館へ資料を調べに行った。その帰りに、ケーキ屋でケーキを3つも食べながら(笑)、読んだ本。いま表紙をみたら、ケーキの匂いがした(ような気がする)。酒飲みですけど、甘いものも好きなので。

 中身は、川上弘美ですからはずれなし。面白かったのは、解説に川上弘美の句が紹介されていて

 いたみやすきものよ春の目玉とは

というもの。解説者も書いているのだが「変な句だ」と思う(笑)。


小川洋子 『薬指の標本』 新潮文庫

 フランスで映画化されると帯に書いてあった。短編2編を収録。表題作は、なんでも(たとえば、楽譜に書かれた音符に基づく音だとか)標本にして保存して置いてくれる「標本室」を舞台とした話。非常に独特の雰囲気で面白いです。
 
ジャック・ヒギンズ 『審判の日』 角川文庫

 なんか最近のヒギンズは書く物が粗いなぁ……と激しく思う。ストーリが強引すぎてめちゃくちゃだし、登場人物も妙に型どおりの台詞しか言わなくなっている……。
 とてもあの超偉大なキャラクタ、リーアム・デブリンを産み出した作家の作品とは思えない。どうしちゃったんでしょうねぇ……。

中島らも 『特選明るい悩み相談室 その1』 集英社文庫

 らもだから、面白いのはあたりまえ。それより、たくさん参加しているイラスト陣がメジャぞろいでびっくり。小道迷子のマンガが読みたくなりました。
by VNTR | 2004-10-24 18:31