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30台の弁護士の日記です。会社勤めをした後,法科大学院を経由して,なんとか弁護士になりました。チラシの裏(=ごく私的な備忘用)なので,有益な記事はありませんのであしからず。


by VNTR
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三浦しをん

ひたすら刑法漬けの一日。少しは思い出してきたような錯覚を感じてます。


会社法とかどーするよ……(頭痛)。考えるだけで青ざめてきました……。合併だの分割だの株式交換だの……。どーしてそんなところばかり出題されているんだ(去年の会社法の問題)。


民訴はどう考えても間に合わないので,追試にかけることになりそうです(早っ!)。


このところ感想を書きたくなるような本にあたっていなかったのだけど,生きてるので,呼吸をするのと同じで,小説は読んでます。この時間も勉強すれば……。

三浦しをん_b0028244_2336349.jpg
格闘する者に○(まる)  三浦しをん 新潮文庫

三浦しをんは,まえまえから気になっていたのですけど,なんとなく読む機会がなくて,読んでませんでした。このまえ,なんかのアンソロジーではじめて読んで,面白かったので,遅ればせながら,読んでみることに。

旧家の政治家の娘で,高齢の書道家を恋人としつつ,非常にマイペースな日常を送る女子大生を主人公とした小説。大学4年になって,大好きなマンガが読めれば勤まりそうだ,という消極的な理由で出版社への就職活動をしていくことになった主人公の日々を描いています。


実際に三浦しをん本人の経験がけっこうベースになっているそうです。三浦しをんは出版社への就職はダメだったものの,就活で書いた課題文があまりに面白かったので,それを読んだ編集者から小説を書くことを勧められて,このデヴュー作(格闘する……)を書くことになったのだとか。

その編集者,先見の明あるなぁ……。デヴュー作とはとても思えぬ完成度の高さです。手馴れた感じの文章ですねーー。文庫は新潮ですが,単行本は草思社なので,その編集者は草思社のひとなのかもしれません。や,それにしても気に入りました。

作品に関係ありませんけど,帯にかかれている重松清のコピーはいまいちセンスがない……。まぁ,かなりほめているらしいことは伝わってきますが(苦笑)。
by VNTR | 2005-08-27 23:08