30台の弁護士の日記です。会社勤めをした後,法科大学院を経由して,なんとか弁護士になりました。チラシの裏(=ごく私的な備忘用)なので,有益な記事はありませんのであしからず。


by VNTR
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

<   2008年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧

あいかわらず無期限更新停止中ですが。備忘のために。


5/24(土)に,著作権法学会@一橋記念講堂に行ってきました。

プログラム(敬称略)は以下の通りです。


---------------------------------------------------
<個別報告>

「フェア・ユースにおける市場の失敗理論をめぐって」
  村井麻衣子@筑波


<シンポジウム> 『権利制限』

「総論」
  上野達彦@立教


「英米法における権利制限」
  横山久芳@学習院


「大陸法における権利制限」
  駒田泰士@上智


「条約における権利制限」
  小島 立@九州


「権利制限の立法形式」
  島並 良@神戸


「著作権侵害訴訟における権利制限の主張と判断」
  飯村敏明@知財高裁


「権利制限の共犯従属性」
   山本隆司@弁護士



<討論>
--------------------------------------------------------


全体としては,フェアユース規定に関連した議論が中心だったと思います。



<討論>では,司会の上野先生から

1.制限規定の類推適用の可能性
2.条約と国内法の関係
3.一般条項の立法化

(タイトルはvntrが勝手につけた)という内容のテーマが提示され,それぞれについて論じた後に,会場からの質問票に対応ということになりました。


条約に関しては,おもにベルヌ条約9条の"Three-Step Test"が問題となりました。



ちなみに,一般条項の立法化については,大会終了時に会場内の中山信弘先生から

フェア・ユース規定については立法化するべきである(立法化する?)

との趣旨の熱いご発言がありました。

中山先生はご著書『著作権法』(有斐閣)の中では,フェア・ユース規定の立法化にうしろ向きと読める記述を書かれているように私は認識していたのですが,最近になってフェア・ユース規定は必要だという方向に「考えを変えた」との見解の表明を明確にされました

規定ぶりとしては,民770条(離婚要件)の規定を参考にした形で,一般条項を盛り込むのが望ましいとのことでした。


ちなみに,民770条1項は

夫婦の一方は,次に掲げる場合に限り,離婚の訴えを提起することができる。
1 配偶者に不貞な行為があったとき。
2 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
3 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき。
4 配偶者が強度の精神病にかかり,回復の見込みがないとき。
5 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

として5項で包括的な離婚原因を規定しています。




フェア・ユースと言えば,「ラストメッセージin最終号事件」(東京地判平成7.12.18)でもいわれているように,「著作権法30条以下の制限規定は限定列挙であるからフェアユースの抗弁は成り立たない」という単純思考しか持ち合わせていなかったので,個人的には今回はずいぶん勉強になりました。
[PR]
by vntr | 2008-05-26 09:27 | 法科大学院関連

受験しました

無期限更新停止中ですが,ひさびさにログインしてみたら,アクセス数が激増しているようです……。はじめまして(笑)。


はじめての新司法試験は,見送らずに受験しました。会場はTOC五反田でした。

全力投球したつもりでしたが,けっこういろいろやらかしているので,来年もういっかいお呼ばれする可能性が非常に高い気がします。この程度が今の自分の実力なのでしょう。


ということで,発表を待ちつつ,当面はそのまま受験勉強を継続する見込みです。試験後だからとって,だらだらしないで,できるだけ勉強しておきたいです(来年のために)。
[PR]
by VNTR | 2008-05-19 10:14 | 法科大学院関連