30台の弁護士の日記です。会社勤めをした後,法科大学院を経由して,なんとか弁護士になりました。チラシの裏(=ごく私的な備忘用)なので,有益な記事はありませんのであしからず。


by VNTR
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カテゴリ:大学受験予備校関連( 5 )

春期講習

春期講習進行中です。

高3のクラスなんかは全然問題なく進行しているのですが,某予備校の場合,高1,2年向けの混合クラスが設定されていて困惑中。

なにせ,高2の多くは昨年度1年間化学を学習済みなわけですが,高1は全くの未履修者ばかり……。いまは中学で教える化学の内容が,かなり縮減されているので(なにせイオンすら教えない),未履修者の場合,実質的に化学の知識はゼロと考えたほうが妥当な感じです。

この両者の混合クラスで,高1にわかるように進行すれば,高2が退屈し,高2向けのレベルで進行したら高1にとっては完全に意味不明なのは明白。

少子化の関係もあって,全体に受講生徒数は減少傾向にあるようなので,選択科目の場合にはレベル別クラスを設定するのに障害が生じていることは確かでしょうけど,せめて未履修者と既習者を区分するクラス設定になりませんねぇ・・・・。
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by VNTR | 2007-03-29 03:24 | 大学受験予備校関連

化学

昨日で依頼を受けている高3生の直前講習はすべて終了しました。

1年間お疲れさまでした>自分

もっとも,私は高2のクラスをけっこうもっているので,通常なら予備校講師が暇になる2月も,けっこう平常講義が継続して残ります。

予備校講師的には高3や高卒のクラスを多く担当する講師のほうが,(予備校側から)高く評価されているのか? という気もしますが,高3・卒ばかりを担当していると,2月に仕事がなくなってしまうので,個人的には高2の講義を担当させてもらえるのはありがたいことです。

まぁ,テキストの改定原稿作成とか,模試の作問とかがありますから,講義以外でも仕事は尽きないわけですが。


ところで,下のエントリで書いたセンター化学の問題については,大学入試センタのコメントが出たようです。詳細は以下のサイトをご覧下さい。

河合塾ニュースリリース

概ね予感した通りの回答です。あいかわらず釈然としませんが,下のエントリでも書いたように,基本的に受験生の得点に大きく影響したとも思えないので,こんなものでしょうか。

ところで,関連して検索したところ,以下のようなものを見つけました。

Yahoo! 知恵袋内の質問

大上段に怒っているらしい回答者がいて,小心者としてはここの話題に触れるのは怖い感じがします(苦笑),ちょっと気になったのは,

> 文科省の役人は教科書の製作・選定や試験問題の内容に
> かかわることはありません。
> 大学や高校の先生など、いわゆる有識者によって議論されます。

といっている人がいて,それを明確に否定している人がいないところです。

教科書検定では,教科書の具体的内容に係る修正指示などは,文科省の常勤職員(初等中等教育局)である「教科書調査官」によってなされます。

教科書調査官は,(理科の場合)大学や国立研究所などの研究者であったひとが多いので,いわゆる官僚とは感じが違いますが,文科省の職員であることには間違いがありません(非常勤の兼務ではなく,大学や研究所を退職して常勤で来ています)。

そして,教科書調査官が修正を指示した場合,(基本的に)指示に従わなければ検定を受けることができないため,教科書会社は教科書調査官の指示通りの修正をしているのが現状といってよいと思います。

したがって,文科省が教科書の制作について関与していないとの上記見解はまったく妥当ではありません。
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by VNTR | 2007-01-29 17:38 | 大学受験予備校関連

センター試験

いまさらですが,1/21に実施されたセンター試験化学1の問題を解いてみました。

すでに大手の予備校が分析を書いているので,わたしなんぞがここに感想を書いても役立たずですが,備忘のために。

第1問
問2:電子親和力を正面から訊いたのは初めてでは? 正答率低そう。
問5:こういうのって結構間違ってる学生が多い気がしますが?

第2問
問1:エネルギー図が頭に浮かべば簡単ですけど,正答率はどうでしょうか?
問5:グラフは確かに目新しいですね。難しくはない。

第3問
問2:最高酸化数も正面から訊いたのは初めての気がする。ちょっと意外。

第4問
問4:これは後述。
問7:難しいとは思わないが,点差はたぶんつくのだろう。


酸化数は結構突っ込んで講義していることが多いので(自分としては)問題なさげだけど,電子親和力については(センターレベルのクラスの場合は)講義中での扱いを軽めに済ませることが多かったのでちょっと反省してます。

さすがに選択肢の作り方はうまいです。もう少し計算問題があってもよい気がしますが,全体としてはさすがセンターという感じで,良問が多い印象です。

ちなみに自分自身は所要時間20分弱で全問正解でした。


ところで,これもすでにあちこちで指摘されているようですが,第4問の問4。

エステルの構造決定の問題で,条件が,加水分解により得られたアルコールはヨードホルム反応し,カルボン酸がフェーリング液を還元したというもの。

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ギ酸が還元性有りというのは,入試では定番の知識なので,それを使えということなのでしょうが,ギ酸がフェーリング反応をするといえるのかどうか疑義があるという指摘は,かなり以前からこれを利用した入試問題の過去問などに対して,なされているところです。

詳しくは以下のリンク先を
ギ酸のフェーリング反応

問題文は「フェーリング液を還元した」とあるので,「フェーリング反応により」還元したとは限定していないという趣旨かもしれませんが,なんとなく釈然としない感じはします。

まぁ,普通に入試対策をしている学生であれば,ギ酸に還元性有りという知識から容易に判断して正解に到達したと思われるので,点数だけを考えれば問題ないのかもしれません。

しかし,暗記型知識試験を極力回避して,論理や実験経験に基づいて思考するタイプの出題が望ましいといわれている社会環境(そうですよね?)において,(おそらく出題者がギ酸とフェーリング液の反応を実際にやってみたことはないのであろう)この出題の仕方は,やっぱりちょっと微妙な印象を受けます。
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by VNTR | 2007-01-23 22:39 | 大学受験予備校関連

新しい高校化学の教科書

左巻健男先生の,検定外教科書シリーズ(ただし版元が変わってますが)高校版が出ました。

中学校版(『新しい科学の教科書—現代人のための中学理科』文一総合出版)は,削減された学習内容を補える検定外教科書というふれこみで,ゆとり教育批判の波に乗り,マスコミ等でけっこう派手に取り上げられたのでご存知の方が多いのではないかと。

で,今回出たのは,これの高校版というべきもの
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『新しい高校化学の教科書』 講談社ブルーバックス(B-1508),左巻健男


えーと,率直な感想ですが,「がっかり」です。

この程度なら,教科書でこそないものの,すでに流通している市販の学習参考書にずっといいものがいくらでもあります。

マスコミがもてはやした(上述の)中学版も中身は(個人的な印象では)「さっぱり」だったので,今度こそは(ブルーバックスに移ったのだし)いい本がでるかと期待したのですが,大変に残念でした。

高校範囲の学習者が疑問に思う点についてある程度高度な解説をするとか,収録する分野自体をカリキュラムにしばられない全く独自のセレクションにするとか,そういう目新しい工夫はまったくありません。

別にこの本自体,ひどく悪い本だというわけではないのですが,やっぱり,なぜ,あえてこういう本をつくらなければならない(買わなければならない)のか?  が見えてこない本です。


ついでにいえば,版型が小さくて(新書サイズなので当然ですが)なんとなく読みにくいです。すくなくてもいわゆる「検定教科書」より断然読みにくいです(検定教科書は紙質もいいですし)。

それに多くの「検定教科書」がフルカラー(4色刷り)になっている時代に,いまさらモノクロの本ってどうなんでしょうか? もっとも,いまでさえ値段が1200円ですからね。4色にしたらさらに値段が上がるということなのでしょう。しかし,市販の学習参考書が,より安い値段で,多くは2色刷り以上であることを考えると……。
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見かけを気にせず,かつ,収録分野も独自のセレクトにしないのであれば,せめて三省堂の『化学1・2の新研究』(定評ある参考書です)を越えるような充実した解説をいれればよかった気がしますが,どこにでも書いてあるようなレベルの解説にとどまっています。

ちょっと学生には勧められない本です。



講談社のブルーバックスで,高校向けの化学の本だったら(それぞれのレベルが全然違いますが)

『マンガ 化学式に強くなる—さようなら、「モル」アレルギー』高松正勝, 鈴木みそ
『 暗記しないで化学入門—電子を見れば化学はわかる』平山令明

あたりのほうがずっとおススメです。
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by VNTR | 2006-01-25 22:29 | 大学受験予備校関連

センター化学

2006年大学入試センター試験の化学1問題を解いてみました~。

ま,ここを見に来るひとで,化学1に関心あるひとはいないと思うので(笑),自分用の書きなぐりメモってことで。

ちなみに問題はここにあります。

結局,河合塾の分析と同じようなコメントになってしまいますが(笑),全体として計算問題が増えたのと,無機化学分野の出題が増えたのが目につきます。去年よりは多少難しい印象です。


新カリキュラムの化学1になって,旧カリキュラムの化学1Bと比較すると,理論化学分野に属する学習内容がゴソッと(出題範囲から)抜けたので,理論化学分野以外からの出題比率が増えたのは,事前に予想されていた通りかと。

個人的には,有機化学分野の出題が増えるのではないかと予測していたのですが,少なくても今年の問題を見る限りでは,増えたのは無機化学分野でしたね……。根拠レスですが,出題分野のバランスは,今後このまま維持されるのじゃないかという気がしています。

それと,もっと実験操作に密着した出題が増えるのじゃないかとも思っていたのですけど,今年に関する限り,そういった傾向はみられませんでした。グラフがらみの出題が増えたのは,これに多少関連するのかもしれません。

計算問題やグラフがらみの出題が増えたのは,理論化学分野の(理論的なタイプの)出題のバリエーションが減るので,それを個別の設問のタイプを変更することで補おうとしたためだと思います。たぶん,この傾向は今後も維持されるのではないでしょうか。



個別の設問としては,

第2問 問3 (目新しい出題ではありませんがpHがらみ)
第3問 問5 a (反応量とグラフの対応の意味)
第4問 問7 (ちょっとした組成分析)

といったあたりが,受験生には答えにくい設問かという感じを受けました。


無機化学は出題数こそ増えてる感じですが,必要とされる知識は教科書レベルの頻出知識が中心で,基本的な内容だと思います。
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by VNTR | 2006-01-22 22:48 | 大学受験予備校関連