30台の弁護士の日記です。会社勤めをした後,法科大学院を経由して,なんとか弁護士になりました。チラシの裏(=ごく私的な備忘用)なので,有益な記事はありませんのであしからず。


by VNTR
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ:読書記録( 1 )

試験期間に読んでいた本

小説読まないと窒息して死ぬ人なので,試験期間中でもなんとなく読んでます。

この2週間くらいに読んだ本。






朝倉かすみ 『肝,焼ける』 講談社
 小説現代新人賞受賞(72回)。 山田詠美絶賛との帯に惹かれました。30台独身女性を主人公にした短編5作。けっこう面白かったけど,ぜんたいにもう一歩踏み込んでくるものがなかった。でも,わりと好きな作風です。また新刊が出たらたぶん買います。


米澤穂信 『氷菓』 角川文庫
 『春期限定いちごタルト事件』『愚者のエンドロール』に続いて読んでみました。出版された順序は逆で,『氷菓』がデビュー作のはず。どの作品もパターンといえばパターンな感じなのですが,いわゆる軽めの青春ミステリみたいなものが好きな私としては,非常に安定感があって好きです。キャラクタ小説の範疇に入れてもいいんじゃないですかね。



吉田修一 『熱帯魚』 文春文庫
 『文藝』(河出が出してる文芸誌です)の2005年冬号が,吉田修一の特集でした。とはいえ,吉田修一に関心があったわけではなく,そのとき,42回の文藝賞受賞作が掲載されていたので買ったわけです(青山七恵『窓の灯』,三並夏『平成マシンガンズ』)。
 特集のなかに,角田光代と吉田修一の対談が掲載されていて,吉田修一の「グリーンピース」という作品について角田光代がたびたび言及していたのみて,読みたくなったので,この文庫を買いました。この文庫には「熱帯魚」「グリーンピース」「突風」の3作が収録されています。
 いまさら(すでに吉田修一といえば,当代一流の書き手ですからねぇ)で恥ずかしいですが,非常によかったです。今後,吉田修一の本を少し読み進めたいと思います。



佐藤雅美 『信長』(上下) 文春文庫
 佐藤雅美って本当に上手い作家だと思うのですが,今回はちょっと微妙でした。たぶん,信長ものだと,私が司馬遼太郎の『国盗り物語』を好きすぎるんだと思います(たぶん,最も好きな小説のひとつ)。その先入観が邪魔をして,誰のものでも信長ものは評価が微妙になってしまいます。さすが佐藤雅美と感じたのは,資料の調査を異常に丁寧に行っているらしいところが伺えたところ。そこはさすがです。



東直己 『ススキノ,ハーフボイルド』 双葉文庫
 私は東直己とは,波長が合わないようです。どーもダメですねぇ。東直己といえば『探偵はバーにいる』のシリーズだと思うのですが,あれもダメだったんですよ。書き手としてはなかなか上手いと思ったのですが,私の趣味とはゼンゼンでした。



安部公房 『R62号の発明・鉛の卵』 新潮文庫
 面白かったけど,少し古い気がする……といったら,おまえは文章を読む能力がない,といわれそうですけど(笑)。あまり安部公房は読んでないので,評価は保留してもう少し何冊か読みたいと思います。



森博嗣 『レタス・フライ』 講談社ノベルズ
 まぁ,いつもの感じです。森博嗣の小説・エッセイには,ずいぶんとはまって読んできたのですが,ちょっと最近飽きてきたような気もします。そうはいっても,今後も新刊が出れば必ず買うのでしょうけど。ところで,関係ないですが,森氏,名古屋大のセンセー辞めたんですかね?




北森鴻 『緋友禅 ~旗師・冬弧堂』 文春文庫
 シリーズ化されている古美術ミステリです。あいかわらず非常に上手いです。北森鴻の名前を見たら,とりあえず買っておいて損はないっていう感じがします。



白石一郎 『東海道をゆく ~十時半睡事件帳』 講談社文庫
 白石一朗の遺稿になってしまいました(本作は完結していません)。白石一郎といえば,『海狼伝』などに代表される,海洋歴史小説なのでしょうけど,私はむしろこの十時半睡シリーズが好きでした。この続きが読めないのかと思うと残念でなりません。




他にも読んでるはずんなんですけど,ローの自習室にあったり,ローの近くに借りている部屋にあったりで,本の現物が今手元にないので。

つーか,いかに勉強しないで小説ばっかり読んでる人か……というのがよくわかります。主観的には,この2週間はぜんぜん本読まずに勉強していたつもりなんですけど……。
[PR]
by VNTR | 2006-03-03 03:40 | 読書記録