30台の弁護士の日記です。会社勤めをした後,法科大学院を経由して,なんとか弁護士になりました。チラシの裏(=ごく私的な備忘用)なので,有益な記事はありませんのであしからず。


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カテゴリ:科学関連( 5 )

休刊

二回試験に落ちた夢を見ました……。心当たりがあるだけに,寝ても疲れがとれません。


この週末の金曜は著作権法学会の判例研究会に,土曜は早稲田大でやっているJASRACの寄付講座(著作権法特殊講義)に行ってきました。その話は,余力があったら備忘のために別途書きます。


時期的に遅くなって今更感がありますが。

学研『科学』『学習』休刊のお知らせだそうです。わりと広く報道されたのでご存知の方が多いかと。

「児童数の減少やニーズの多様化等の市場環境の変化による部数の減少のため」だそうですが,正直『科学』は内容的にもいまひとつだった気がします。

子供も読める科学雑誌であれば,誠文堂新光社の『子供の科学』が非常にお勧めです。

小学生でも読めるものでありながら,内容において安易な迎合や妥協をしないこの雑誌の編集方針は,尊敬に値すると思います。


個人的にはむしろ『蛋白質 核酸 酵素』 休刊のお知らせの方が驚きました。学生時代にはよく読んでいたので残念です。

秀潤社の『細胞工学』とか,羊土社の『実験医学』とかは大丈夫なんでしょうか。
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by VNTR | 2009-12-13 18:19 | 科学関連
11月27日に,東大の小柴ホールで行われた事業仕分関係の緊急集会に行ってきました。

案内は以下のリンクに。
――――――
立花隆が訴える:“すばる”が止まる!事業仕分けの暴挙

学術研究の大型プロジェクトは「特別教育研究経費」という予算項目の中で予算措置がされてきました。これが今回の「事業仕分け」でバッサリ切られました。これでは国立天文台のすばる望遠鏡をはじめ、日本の科学を支えてきた装置や実験研究試料の育成・蓄積施設等が動かなくなってしまう。これは取り返しのつかない結果をもたらす暴挙です。この危機を国民に伝え、理解を求める緊急集会を下記のとおり開きます。
――――――

以下,ごく私的な備忘メモ(チラシの裏)です。


間違ってるのかもしれませんが,私が把握した感じでざっくりいえば

1 わかってないやつが,わかりもしないのに適当なことをすると取り返しがつかない事態が生じる(注1)。
2 科学の領域では,研究者同士のピアレヴューのような感じでチェックするのが妥当である。

という感じですかね? 特に1についてそれぞれの研究機関から具体的に例を挙げながら主張された感じ。

わかってない(とされる)仕分人について,立花氏が「バーバリアン」という表現を使ったのは,わりと広く報道された通りかと。こんな感じで。

主張されている中身については,個人的には至極もっともな主張だと思いました(賛成)。

それはそうとして,以下雑感をちょっと。


1 ピアレヴューって外部から信頼されてるのか?

ピアレヴューでっていうのは,私はしごく正当な意見と思いますが,それが仲間同士のかばいあいとどう違うのかっていうのが,外部に対してあんまり伝わってないから,今回みたいな展開になったような気がします。

その点をちゃんと納得してもらわないと,似たような事態は今後もありえるのではないかと。


2 科学の応援団って結局立花氏しかいないのか

今回の筋とまったく関係ないですが,科学関係に対する外部の応援団(マスコミに取り上げてもらえそうな影響力のあるひとで)って,結局立花氏しかいないんですかね……(注2)。今回の件でも,積極的に意見表明したのは,研究者以外では立花氏くらいじゃないかと……。

立花氏に不足を申し立てるわけではないですが(注3),立花氏以外にも科学関係への積極的な応援団みたいな人を日ごろから育成(?)しておくことは必要な気がします。

こういうときに,科学者以外の人で,積極的に研究の価値について代弁してくれるような外部の味方(注4)がいるといいなーと。

アウトリーチの重要性ってずいぶん前から叫ばれてますけど,なかなか……。



3 若手研究者の声が……

今回の集会は,特別教育研究費についてのものだったのでやむをえないのかもしれませんが,COEみたいなものの予算で暫定的に雇用されていたりする若手研究者の不安定な立場に対する憂慮の声みたいなものを,もう少し強調してもよかった気がしました。

会場からはそういう意見も出たように記憶していますが,わりとあっさりスルーされた印象が。


b0028244_2174226.jpg



注1   今回の集会のテーマだと,競争的な研究費(科研費とか)と,特別教育研究費(国立大学運営交付金の一種)との使われ方の違いが理解できてない仕分人にあたってしまったとか?  まぁ,そもそも日常生活においても,どれほど基礎研究の成果が利用されて,その恩恵を被っているのかということを考えたこともないような人が,仕分人をしていたように見えましたが……。

注2   今回立花氏が動員されたのは,主催である自然科学研究機構の理事だかなんだかをやっているかららしいです。だから今回の集会に関して言えば,立花氏が出てくるのは必然だったようです。

注3   立花氏も,病気とか年齢とか……。集会で立花氏は「すばる」がどれだけ素晴らしいものかということについて熱弁をふるってましたが,結局そういう素朴な「科学大好き」的アプローチって,もともと科学にまったく関心のない人には全然通用しないアプローチのような気がしてなりません。

注4   個人的には,鳩山氏って,経歴的にも科学に対して応援的なスタンスなのかと思っていたのですが,あんまり(まったく?)期待できない感じがするのは気のせいか……。
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by VNTR | 2009-12-01 02:28 | 科学関連

還元水

なぜか非常に忙しいです。。。

某所のテキストを全面改訂中なのですが,ものすごい時間かかってます。気軽に全面改訂なんていわずに,一部差し替え程度にしておけばよかった。現在完成度40%程度です。


ところで,松岡農水相の光熱費の件ですが,お金の問題以前に気になるのが「還元水」です。

「還元水」なるものの定義がまるで不明なのですが,ネットで若干みてあるいた範囲では,還元力のある水(酸化還元電位が負の水)を指すような感じに見受けられます。

天然ミネラルの場合は,活性水素が含まれていると称するタイプのものであり,浄水器というか人工的な手法で生成する場合には,通常の水を電気分解して得られる陰極側の水をいうような感じです。


還元力があると何がいいのか? というのは当然,老化や病気の原因である活性酸素対策ということになるようなのですねぇ。アンタイエイジングですかねぇ。


あまりここでは深入りしませんが(その能力もないのですけど),「還元水」って,いわゆる正統的な研究者からはトンデモ扱いされているものではないでしょうか?

たとえば,こことか,こことか。


いわゆるトンデモ科学ものについては,去年でしたっけ? 日本物理学会がニセ科学についてのシンポジウム(ここ参照)を開催して話題になりましたが,Newsweekの日本版も最近特集してましたし(ここ参照),新聞関係でもいろいろ記事が出ている気がします。


要するに,(以前から頑張って指摘されている方もいたわけですが)社会的にもニセ科学について関心の高まりつつある状況で,現職の,しかも食品行政にかかわる省の大臣が,その科学的正当性に疑問があると考えられる還元水を,愛用しているととられるような発言をしていることが気にかかるという話です。


還元水のセールスとかで,

「松岡大臣も使用されているんですよ!」

とか売り文句になってないことを祈りますが(笑)。
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by VNTR | 2007-03-15 01:32 | 科学関連

不正流用事件(早大)

ちょっと残念な報道が。


早大教授、国の研究費不正受給の疑い

流用の早大教授、2年前にも架空取引疑惑


下の続報のほうでは,実名報道になっていて,疑惑の対象となっているのは,松本和子教授のようです。


松本教授は,IUPACのVice President (任期2006年1月~2007年12月末)で,次期のPresident(任期 2008年~2009年)に就任することになっていたはずです。

IUPAC設立(1919年)以来,女性化学者がPresidentに就任するのは初めて,しかも日本人(としては2人目)ということで,選任当時大きく報道されていました。私もK塾の講義の際に,雑談でちらっと触れたような気もします。



そういう立場のひとが,このような疑惑の対象となるというは大変に残念なことです。


ちなみに,IUPAC(アイユーパックと読むことが多い)は,国際純正・応用化学連合のことで,化合物の命名基準の決定や単位の定義などを行っている国際学術機関です。少しでも化学に関連したことがあれば,必ず知っていると思います。新しい元素が発見されたときに,その名称を決定したりするのもIUPACです。
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by VNTR | 2006-06-24 13:44 | 科学関連

元村さん講演

中間試験の時期に突入してます。

まず第1弾として,昨日の金曜日に,会社法の試験がありました。試験範囲は,設立まで。

先に試験が実施された,他クラスでは(先生は同じ),会社法下における資本三原則についての問題が出されたそうですが,私のクラスでは順当に「財産引受」についてでした。


金曜は会社法の他に,午後いちで,知財の授業だったのですけど,今週はサボりました。

サボって何をしていたかというと,工学部の学部向け授業の一環として,毎日新聞社科学環境部記者の,元村有希子さんが講演にいらしていたので,そっちに潜ってみました。

元村さんは,いわゆる新聞社の科学部記者としては,いろいろと積極的に活動されていて,そのスジ(?)ではけっこう有名人です。ちなみに,元村さんのブログはここです。

どうもブログによると,九大でも同趣旨の講演をされたようなので,私のところでの講演の中身はそれを丸ごと流用したみたい(笑)です。ブログから九大での講演の中身を引用すると,

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学問がタコツボ化してきた現状、日本ではさらに文系と理系に分かれていること、それには大学受験と、高校での受験対策がかなり影響していること、これからは文系と理系のシナジーが期待されていることなど、理系白書で追いかけてきたことを総括的にしゃべった。
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で,まさにこれでした。

学部向けということもあってか,私にとっては,内容的に「もの足りない」印象でした(私もいちおう科学雑誌の編集者だったので,素人の学部学生とまるっきり一緒じゃ困るわけですが 苦笑)。知財の講義をサボっていくほどではなかったかも……(やっぱり講義をサボるのはよくないと反省中)。

多少興味をひかれたのは,「科学者の科学離れ」という視点くらい。タコツボ化はよく指摘されますが,たしかに逆からみれば,「科学者の科学離れ」といえそうです。

進化論について語れる物理学者とか,宇宙論について知識のある生物学者とかって,最近は少数派のように思います。専門化が進んで来て,他の分野の知識を入れるのは大変になってきていることは事実ですが,それよりもむしろ他分野には「関心がない」っていう根本的な状況になってきている感じです。

科学者でさえ,他分野の科学に関心がもてなかったら,一般の人々はなおさら関心もてないでしょーね。……と思うと,なんとなく気分的に暗くなります……。


あとは,科学者の不正についての法的規制の話とか(質問してしまいました)。これって,今月号の『化学』(6月号,化学同人発行)でも特集されているので,(買ったけどまだ読んでない)そのうちに何か書くかもしれません。
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by VNTR | 2006-05-20 14:29 | 科学関連