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30台の弁護士の日記です。会社勤めをした後,法科大学院を経由して,なんとか弁護士になりました。チラシの裏(=ごく私的な備忘用)なので,有益な記事はありませんのであしからず。


by VNTR
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内田百閒ほか

今日の1冊(まとめて)

内田百閒 『百鬼園随筆』 新潮文庫(2002,5)

このところよく見に行っているブログの影響で読んでみました。 教養のないことおびただしくて申し訳ないのですが、内田百閒作品は初読みです。

とてもよかったです。だいたいを電車の中で読んだのですが、あまりに絶妙な文章に降車駅で降り損ないそうになりました。解説を川上弘美さんが書かれてますが、まさに読後感とぴったり一致する感じです。さすが。久々に解説を読んで意味があったと思いました。

今後、ロースクールに行ってお金に困っても、百鬼園先生を思い出せば、心おきなく借金生活を満喫できそうです(笑)。

さっそく、『続百鬼園随筆』『第一阿房列車』を買ってみました。今後しばらく内田百閒作品を読んでいく予定です。


乙一 『小生物語』 幻冬舎(2004,7)

乙一氏のweb日記をまとめた本。いってみれば、日常の出来事を(たぶん)きっかけに、軽々と法螺話をつづった本。

なかなか面白かったので、『GOTH』とか他の小説を読んでみたくなりました。定金伸治氏(『ジハード』 集英社文庫 面白いですよ)の話がたくさんでてきます。以前、『ジハード』の解説(乙一氏が書いている)を読んで破天荒な解説ぶりに度肝を抜かれたのですが、非常に親しいわけですね、納得。

神保町のBARで、川上弘美さんに会ったと書いてあったのが、とてもうらやましい。


北方謙三 『風の中の女』 集英社文庫(2004,9)

『雨は心だけ濡らす』の続編。北方作品には珍しく、女性が主人公。

うーーん、個人的には少し物足りなかった。『雨は……』はだいぶ昔に単行本で読んで面白かったので、期待しすぎたのかもしれませぬ。
by VNTR | 2004-10-08 08:52