Θは遊んでくれたよ
2005年 05月 17日
こんにちは。
この数日、ずっとのどが痛いと思っていたのですが、どーも風邪を引いたようです。さいわいにして、バイトの集中する週の後半でなくてよかったですよ。講師バイトはぜったいに休めませんからね……。
このところ、小説は買ってもなかなか読む時間がありません。買った本が山積みされています……悲しい。まぁ、でもそのうちの1冊をなんとか読みました。
『Θ(シータ)は遊んでくれたよ』 森博嗣 講談社ノベルズ
著者の森博嗣は、『すべてがFになる』などで知られるベストセラミステリ作家ですね。 名古屋大の建築の先生でもあります。それゆえ、大学の研究室を舞台とした小説には、ディテールにリアリティがあります。新シリーズ2冊目がこの作品。
あいかわらずオタクっぽい会話が……。理系の女性の発言とはいえ、ややムリがあるように感じますが、これは筆者は意図的なのでしょうね。
ネタばれにつながるので、あまり書きませんが、謎解きのポイントのひとつである郡司教授の娘の自殺には、ちょっと納得がいきません。動機があまりに薄弱ではないでしょうか。まぁ、森作品に共通する特徴として、動機から謎解き・犯人探しをしていく、という方針をとらないのはわかってますけどね。物理的・論理的に可能な方法は、これしかない、という方向の謎解きをする作品ばかりです。したがって、動機については、どの作品でも主要な論点にはなりません。しかし、それにしてもこの自殺にはムリがあると思います……。
とはいえ、それら細部の疑問を気にさせないだけの面白さがあります。さすが森博嗣という感じでしょうか。もっとも、森氏の作品をはじめて読む、というかたには、やはり『すべてが……』を薦めますが。
この数日、ずっとのどが痛いと思っていたのですが、どーも風邪を引いたようです。さいわいにして、バイトの集中する週の後半でなくてよかったですよ。講師バイトはぜったいに休めませんからね……。
このところ、小説は買ってもなかなか読む時間がありません。買った本が山積みされています……悲しい。まぁ、でもそのうちの1冊をなんとか読みました。
『Θ(シータ)は遊んでくれたよ』 森博嗣 講談社ノベルズ
著者の森博嗣は、『すべてがFになる』などで知られるベストセラミステリ作家ですね。 名古屋大の建築の先生でもあります。それゆえ、大学の研究室を舞台とした小説には、ディテールにリアリティがあります。新シリーズ2冊目がこの作品。
あいかわらずオタクっぽい会話が……。理系の女性の発言とはいえ、ややムリがあるように感じますが、これは筆者は意図的なのでしょうね。
ネタばれにつながるので、あまり書きませんが、謎解きのポイントのひとつである郡司教授の娘の自殺には、ちょっと納得がいきません。動機があまりに薄弱ではないでしょうか。まぁ、森作品に共通する特徴として、動機から謎解き・犯人探しをしていく、という方針をとらないのはわかってますけどね。物理的・論理的に可能な方法は、これしかない、という方向の謎解きをする作品ばかりです。したがって、動機については、どの作品でも主要な論点にはなりません。しかし、それにしてもこの自殺にはムリがあると思います……。
とはいえ、それら細部の疑問を気にさせないだけの面白さがあります。さすが森博嗣という感じでしょうか。もっとも、森氏の作品をはじめて読む、というかたには、やはり『すべてが……』を薦めますが。
by VNTR
| 2005-05-17 16:23